こんにちは、最近たまたまお仕事で関わった「バンドやろうぜ!」というアプリのビジネスモデルが面白かったので、まとめておきます。
目次
どんなアプリか
iOS(iphone)とAndroid向けの無料アプリです。
いわゆる音ゲーといわれるリズムゲーム(太鼓の達人と同じような)です。
ダウンロード数は2017年1月で50万ダウンロードを突破し、iphone用アプリだと、無料ゲームでのランキング243位(Appliv調べ:2018年4月5日現在)です。
ゲームをはじめると、自分があらかじめ用意された4つのバンドグループの中から一名を選び、その人になりきってバンドを成長させていくというストーリー性はありますが、育て方はリズムゲームをクリアしていくことで成長します。
(画像リンク元:GooglePlay)
このアプリの独自性
基本はパズドラやモンストのように、ちょっとした時間に暇つぶしにできるようなゲームになります。
パズドラやモンストと大きく違うのは、音楽業界を絡めているところです。
具体的には、リズムゲームで使われている楽曲はこのゲームのために作られ、邦楽アーティストが歌っているような本格的な楽曲になります。
また、シンガーも有名声優を起用し、普通に聞いても楽しめるような曲をあえてゲームのために作ったという贅沢感があります。
他にもリズムゲームで声優を起用しているアプリはありますが、このゲームの一番の独自性は女性をターゲットに、キャラクター設定をしているところだと思います。
どんなビジネスモデルか
スマホ用ゲームの課金体系は大きく二種類に分かれます。
一つはゲーム自体が有料なもので、もう一つは無料のアプリです。
まだやってもいないのにお金を払うのはハードル高いですよね。
昔ファミコンのカセットを購入していたようには、今の時代はいきません。
なので、有名はアプリのほとんどが無料で提供しています。
無料でどうやってマネタイズするか
そこでもっともポピュラーな課金方法が、アプリ内課金というやつです。
(※他にも広告収入というマネタイズ方法もありますね)
アプリ内課金は、ゲーム自体は無料だけど、何かを購入すると、ゲームが有利になったり、時間短縮ができるようなちょっとしたアイテムを販売することで、マネタイズする方法です。
ゲームをしない私としてこんなものが売れるのか本当に疑問だったのですが、7,8割のユーザーは無料のまま使うのですが、コアなユーザーがこれを購入するようです。
2割程度のコアなユーザーによって支えられているビジネスなんですね。
今回の「バンドやろうぜ!」もアプリ内課金はありますが、それに頼っているわけではないようです。
では、「バンドやろうぜ!」のビジネスモデル
このアプリはソニーが100%出資しているアニプレックスという会社が運営しています。
そして、アニプレックスは日本のポップカルチャーであるアニメを得意としています。
アニプレックスさんはアニメとゲームを結びつけるのはお手の物で、またアニソンなどのイベントも行っています。
このアプリのマネタイズ方法は、アプリ内のストーリーに付随したイベント興行です。
アプリで直接ものを購入させるのではなく、アプリのストーリーや声優に興味関心を持ったファンに向けた音楽イベントを行うことで、チケット販売や物販でマネタイズしています。
面白いですよね。
興味深かったのでまとめておきました。