なぜ、みんなブログをはじめるのか?2018年、いま経営者が知っておくべきオウンドメディアとは何か? – AndJoey

2018年4月13日

なぜ、みんなブログをはじめるのか?2018年、いま経営者が知っておくべきオウンドメディアとは何か?

経営者の皆さんはオウンドメディアという言葉をご存知でしょうか?
今回は、実はビジネスツールとしても大変優れているこのオウンドメディアが、あなたの会社にとってどのように役立つのかについてお話していきたいと思います。

※オウンドメディアの意味、メリット、はじめ方について説明していきます。

まずはじめにオウンドメディアとは

オウンドとは英語のOwnedで、「自分が所有している」という意味です。
オウンドメディアとは、あなたが所有する情報発信力の高いメディアのことを言います。
情報発信力が高いとは、多くの人に価値ある情報を届ける力です。
もし、テレビ、ラジオや新聞などのメディアを自分が所有し私的に使うことができたら、それもオウンドメディアと呼ぶことができるでしょう。

あなたが所有するホームページもある意味オウンドメディアなのですが、単なる会社紹介だけのホームページにメディアとしての役割を果たす能力はありませんよね。
一般的にオウンドメディアは、あなたやあなたの会社がご自身のWEBサイトでブログなどの機能を使い他の方に役立つ情報を多く発信するようなサイトの事を言います。

2011年頃からSEO(Googleの検索結果で上位表示させるための方法)の仕組みがより複雑になりました。
以前まではGoogle検索エンジンの仕組み解析し、小手先の技で検索上位を獲得することができていましたが、この改変により単純な解析はほぼ不可能になりました。
でも、その代わりに「ユーザに本当に価値のある情報を上位表示させる」という明確な思想がGoogleより伝えられました。
このことは言い方を変えれば、検索結果がよりユーザー目線になったといっても過言でないと思います。
そしてサイト運営者たちにとってもフェアな検索エンジンになったということもできます。
そんな中、台頭してきたのがこの価値ある情報を届けるオウンドメディアになります。

そして、今まで単なるWEBの日記として使っていたブログを、簡単に有用な記事をアップできるツールとして使い始める人が増えたのです。
現在では、その為「オウンドメディア」=「ブログ」という考え方が定着してきています。

具体的にオウンドメディアはどういうもか

ここでは具体的な事例で見ていきたいと思います。
ブログによるオウンドメディアの先駆けとして大変注目され、大きな成果も残しているサイトを一つ紹介したいと思います。

WEB制作会社(ホームページを作る会社) 株式会社LIG

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こちらのサイトは2012年頃から会社のブログをオンドメディアとして戦略的に使い始め、たった数年間で価値の高いサイトとして成長させました。
内容としては、本業であるWEB制作構築のノウハウを軸に発信し、その他にも本業とは関係なくても若者の興味関心をそそる内容の記事を書いています。

このWEBサイトがオウンドメディアとしてなぜ模範的なのか

ブログ(Blog)とは「WEB Log(ウエブログ)」の略で、WEB上にメモを残す、つまりWEB日記のようなものだと思ってください。
以前までの一般的なブログの使い方は、日記として何気ない日常をつづることを目的に使われている人が多かったです。

しかし、LIGではこの単なる日記以外にも今までになかった考え方を取り入れた記事を意識して書いています。
それは、「他人に有用な情報を伝えること」を載せることです。

もしあなたが、自分だけが知っている有用な情報を持っていたとしたらライバルにその情報を教えますか?
他人それも誰が見ているかわからないインターネット上に載せるのってためらいませんか?
普通なら「これは載せてもいいけど、これは止めておこう」とフィルタがかかります。

でも、そうやってフィルタのかかった情報は見る人が見ればわかりますし、本当に有用な情報になり得るかは疑問です。
SEOの仕組みの改変により、「本当に価値の高いサイトを上位表示させる」といったGoogleの路線から外れてしまう可能性が高いです。

オウンドメディアの鉄則は目先の利益をぐっと我慢し、その先にある価値に目向けることです。
テレビ番組などのマスメディアもよく似た性質を持っています。
製作費はケチったとしても誰からも文句は言われませんが、視聴率が落ちたら上司に叱られますよね。
まさに、この「視聴率アップ」=「視聴者に価値ある情報を届けること」なんです。

ブログで言う視聴率は、アクセス数なんです。
アクセス数をアップさせるためには「有用な情報の提供」が不可欠なんです。

上記サイトをご覧いただいても見た目にはそこまでわからないですが、記事の内容はそんなことを念頭に書かれています。
LIGではそうした意識をはっきりもって、オウンドメディアを育てる試みを開始しました。

数年で恐ろしいメディアへと変貌

こちらはこのサイトが最初にバズった(物凄いアクセスが一時的に起こること)とされる記事の内容です。

https://liginc.co.jp/designer/archives/7717

確かに上記のバズった事象は偶然であり、宝くじに当たったようなものだと思います。
しかし、このLIGが本当に評価されるべき点は本業のノウハウ記事もコツコツと配信したことにあります。
結果としてそういう有益な情報がサイトへのアクセス数を支えています。

私もITの職業柄技術的な内容をインターネットでよく検索するのですが、高い確率でこのLIGが発信している記事に出会います。
炎上したりバグったりすることは偶然ですが、このサイトがオウンドメディアとして成長したのは必然だったように思われます。

今では(2018年4月現在)月間にアクセスするユニークユーザー数(同じユーザーが二回アクセスしてきても一人としてカウントする)で、260万人を超えています。
たとえば、大阪市の人口が270万人です。恐ろしい数ですよね?

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※WEBサイトのアクセス数やランキングを評価するサイト、SimilerWebでの分析結果

オウンドメディアの可能性

たとえば、この上記LIGのサイトに広告を出せば、月間260万の人の目に触れるわけです。
ものすごい広告媒体ですよね。
電車の中刷り何かとは比べ物にならない数の人が目にします。

オンドメディアは通常、読者のターゲットを絞って情報を発信をします。
LIGの場合のターゲットは、「IT系企業の若いエンジニア」が読者です。
たとえばこのサイトに、高齢者向けのサービスの広告を出しても反応は悪いでしょうが、若者向けのノートパソコンの広告を出したらどうでしょう?
不特定に告知を行うテレビに比べ、もっと費用対効果の高い広告になるのでしょう。

さらに、インターネットの広告の特徴として、すぐに決済へと誘導することが可能です。
テレビCMで温泉旅館を知っても、すぐ申し込み出来ないですよね。
インターネット広告ならすぐに週末のホテル予約してしまうかもしれません。

マスメディアでは、広告主と消費者が1対多数だったのが、この仕組みを使って1対1に近い関係でコミュニケーションをとることが可能になりました。
このようにオウンドメディアには従来のマスメディアなどにはなかった大きな可能性をもっています。

自分が所有するオウンドメディア

上記の広告の話は、あくまで他社のオウンドメディアを利用して、広告を出した場合の話でしたが、本来オウンドメディアの凄さは、自社のオウンドメディアを持った時に発揮されます。

たとえば、あなたが温泉旅館を経営していたとします。
そして温泉に関するオウンドメディアをブログを使って作ったとします。

投稿すべき記事としては、
・各地の温泉の特徴
・効能やアクセス方法
・温泉近辺のレジャー施設やおすすめの過ごし方
・ファミリーにお得な情報
他にもペットが泊まれる宿の紹介なんかしてもいいとします。

まず第一段階の効果としては、あなたの温泉に来るお客さんはきっと増えるでしょう。
もくしは、あなたの旅館がもっと有名になるかもしれません。

実は第一段階の効果には限界があります。
それは、あなたのあくまであなたの旅館の宣伝を目的にしているからです。
本来オウンドメディアは読者のためにあるものです。

あなたの旅館の宣伝は二の次に記事を書いていると、第二段階の効果が得られます。
第二段階では、あなたの旅館はあくまで監修しているだけで、中立な温泉情報の発信に徹してください。

そうすると、もちろんライバル旅館にお客さんを取られることもありますが、あなたのオウンドメディアは言わば、温泉宿の代理店になってくります。
それにより全く新しいビジネスを始めることができます。

・ご意見番としてメディアから取材が来る
・代理店として他の宿を紹介し、仲介料を収入にできる
・協力してくれる旅館を集め、温泉協会や大きなイベントを開催することができる
・温泉博士としてハクが付き、経営コンサルタントや温泉旅館向けの商品を販売する事業ができる
など

最初は効果も少ないかもしれませんが、すべて無形サービスなので時間かけても経費はかさむことはないですし、大きな資本も必要ありません。

そして、いつしか本業とも相乗効果が起きます。

今さらオウンドメディアなんてできる分けないと思われますか

もう既に成功者がいる中で、いまさらブログをはじめても成功しないと思っていらっしゃるかもしれません。
私も最初はそう思っていました。

2018年現在、オンドメディアは淘汰されることなくどんどん種類が増えています。
タイミングとしては遅くないと思います。

記事も書くことなくなるんじゃないかと思うかもしれませんが、全然まだ発展途上だと思っています。
たとえば、インターネットで何か調べたいことがあった時、100%の確立で答えにたどり着きますか?
また、調べたいことも時代によって変わったり、時代が進めば言葉もどんどん増えてきますよね。
誰に向けて書くかもどんどん多様化してくると思います。

私はブログをはじめるならまさに今がチャンスだと思っています。

その証拠に実際私もこのブログを最近始まました。

そもそもどうやってオウンドメディアを作るか

新しい事業をはじめるには必ずお金がかかります。
オウンドメディアもしかりですが、そこまでお金のかかることではありません。
インターネットで「ブログ はじめ方」と、調べればいくらでもやり方が出てきます。

もし自分で全部頑張って作った場合、最低でもかかる費用はサーバ使用料月500円~数千円と、ドメイン料金年間数千円ぐらいしかかかりません。

でも安心するのはまだ早いです。
オウンドメディアを成功させる一番のカギは、ライターつまり記事を書く人なんです。

もちろん、あなたが自分で記事を書いてもいいです。

もし、外注や他人に頼むとき指示がとても大切です。
ライターへお願いするときの金額は本当にピンからキリまでありますが、一記事3,000円~30,000円といったところでしょうか
ただ金額が高いから信用できるライターとは限りません。

必ずあなたが、指示を的確に出し、しっかりと評価することが大切です。

それでは簡単にブログの世界をお見せしましょう

今あなたが読んでいるこの記事もブログです。
運営者である私が、自分で書いています。

ブログは通常一記事一記事をホームページ制作会社に依頼して作っているわけではありません。
ITにさほど強くない一般の方でも簡単に、入力できるようなツールを使って、管理画面から記事を入力します。

これはほぼブログのスタンダードになりつつあるWordpressという無料ブログツールから記事の入力を行った時の画像です。
何となく想像つきましたかね?

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上記の画面で入力して出来上がったこの記事になります。
最初は慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、なれてくればワードなどで文章を作るのと同じような作業です。
改めてオウンドメディアを作るための費用

上記のような、wordpressでのブログをWEB制作会社に依頼して作ってもらったら、20万~50万ぐらいでしょうか

あとは、上述したように、サーバ使用料月500円~数千円とドメイン料金年間数千円ぐらいがかかります。

ここまでやって、はじめてスタートができます。
といっても、一番大変なのがライターをどうすかというところですね。
最後に本当に肝になるのは

自分で記事を書く時間があるならまずは自分がライターではじめることをおすすめします。

オウンドメディアにはかなず何かしらのコンセプトを持たせると思います。
たとえば、温泉旅館の店主が書く温泉大図鑑みたいなコンセプトです。
コンセプトは必ず何かしらあなたとかかわる内容になるはずです。
まずは、その業界のプロとしてあなた自身が書いた方が一番説得力のある記事なります。

また、今後ライターを別の方に任せる場合も、一度自分が経験しておくと指示もスムーズに出せます。
気を付けなくてはいけないこともはっきりと見えてきますし、自分で書くとコンセプトもより研ぎ澄まされたものになります。

この記事もあなたにとって価値のある情報になることを心より願っております。